こんにちは、元熱帯魚ショップ店員のたまおです。
今回は観賞や掃除役としておすすめできる淡水エビについて紹介します。
- エビを水槽に入れるメリット
- おすすめのエビ
- それぞれのエビの特徴
- 迷った時の選ぶべきエビ
記事内に楽天・Amazonなどの商品プロモーションを含む場合があります。
【はじめに】熱帯魚と一緒にエビを飼育するメリットは多い
熱帯魚を飼育したことのない方からすれば意外かもしれませんが、エビと熱帯魚や水草の相性はかなり良いです。
具体的にはエビを飼育することで以下の5つのメリットが得られます。
・食べ残しを処理してくれるので水質悪化を防ぐ
・コケ掃除をしてくれるので水槽をキレイに保つ
・底層を賑やかにしてくれる
・繁殖を楽しめる(一部)
・水草の成長を助ける(水草にコケが付着すると成長を阻害するため)
そのため熱帯魚や水草と一緒にエビを飼育する人は非常に多く、熱帯魚ショップでの取り扱いも多く入手も容易です。
そんな淡水エビですが、色鮮やかであったり、極小サイズであったりなど様々な特徴があり、初心者を悩ませてしまいます。
そんな初心者の方向けに、この記事では11種類のエビについてそれぞれの特徴を解説していきますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
それでは早速見ていきましょう。
おすすめの淡水エビ11種
- ヤマトヌマエビ
- ミナミヌマエビ
- トゲナシヌマエビ
- ピノキオシュリンプ
- ビーシュリンプ
- レッドビーシュリンプ
- レッドチェリーシュリンプ
- イエローチェリーシュリンプ
- ホロホロシュリンプ
- ダークブルーシュリンプ
- ルリーシュリンプ
それぞれの特徴について解説していきます!
ヤマトヌマエビ
ヤマトヌマエビは西日本を中心に生息する比較的大きくなる淡水エビです。
他のエビよりも体長が大きいため食欲が旺盛で、コケや水槽内の食べ残しをたくさん食べてくれることから、水槽内の掃除用のエビとしては最も能力が高いと言っても過言ではありません。
飼育難易度も低く初心者でも飼いやすいため、飼育するエビに迷ったらヤマトヌマエビを選んでおけば失敗することはないでしょう。
水槽内での繁殖ができないので、繁殖を楽しみたい人にはおすすめできないのが唯一の欠点です。
水槽に入れすぎると、食べ物のコケがなくなってしまうので入れる数は「ちょっと少なめ」がポイント!
ミナミヌマエビ
ミナミヌマエビは西日本を中心に生息する3〜4cmの淡水エビです。
コケ取り能力はヤマトヌマエビには劣りますが、他の同サイズのエビよりはコケ取り能力が高いことから昔から人気の淡水エビです。
ミナミヌマエビは繁殖が非常に容易であることが特徴で、水槽内にオスとメスが揃っていればいつの間にか増えているほどです。
1匹の値段が安いことや増えることを考えるとエビの中では一番安くコケを抑制することができます。
これらの特徴からミナミヌマエビは「数の力」でコケや食べ残しを掃除し水槽をキレイにしてくれます。
ヤマトヌマエビは「質」、ミナミヌマエビは「量」で勝負といったイメージです。
トゲナシヌマエビ
トゲナシヌマエビは西日本を中心に生息する3〜4cmの淡水エビです。
パッと見た感じではミナミヌマエビとよく似た見た目をしていますが、顔の先端が丸みを帯びていることや体が全体的にずんぐりとしています。
コケ取り能力はヤマトヌマエビには劣りますが、他の同サイズのエビよりはコケ取り能力が高く人気な淡水エビです。
他のエビよりも水質の悪化や変化に強いので、飼育が簡単で初心者におすすめな淡水エビです。
熱帯魚ショップでは見かけないので、ネット通販で購入するのがおすすめ!
ピノキオシュリンプ
ピノキオシュリンプは「ピノキオ」の名前がつく通り、長い鼻のようなツノを持った淡水エビです。
体が細長くスマートで、目が飛び出てクリクリしているといった特徴もあり、非常に面白い見た目をしています。
コケ取り能力も高く、丈夫で飼育しやすいことから初心者さんにもおすすめな淡水エビですが、見かける機会が少なく入手しづらいのが難点です。
値段が高いことや繁殖が水槽内では難しいという特徴もあるので、自分の予算や環境に合わせて飼育するようにしましょう。
個体によって鼻が赤色や黄色になり、透明感のある体と合わさると非常に美しいです。
ビーシュリンプ(白黒)
ビーシュリンプは白と黒の縞模様が美しい小型の淡水エビで、大きさは2.5cmほどになり寿命は2〜3年です。
水槽内での繁殖が可能なので繁殖を楽しみたい方におすすめできる淡水エビです。
小型のエビであることからコケ取り能力が低いことや、混泳相手の熱帯魚に食べられやすいといった特徴があり、
淡水エビの中では飼育難易度が高いです。
これらの特徴からコケ取りとしてではなく、観賞用として「ビーシュリンプ専用水槽」を立ち上げ飼育する人も多く、昔から多くの人を魅了し続けています。
水質変化や水質悪化にも他のエビよりも弱いので、ビーシュリンプを問題なく飼育・繁殖することができれば「中級者」と言えるでしょう。
レッドビーシュリンプ
レッドビーシュリンプは赤と白の縞模様が美しい小型の淡水エビで、大きさは2.5cmほどになり寿命は2〜3年です。
淡水エビの中では最も人気があり、15年ほど前(2008年ごろ)には一大ブームとなり、多くの人が飼育していました。
今でも人気は根強く、品種改良が行われ様々な模様のレッドビーシュリンプが生み出されています。
水槽内での繁殖も比較的簡単なので繁殖を楽しみたい方におすすめできる淡水エビです。
ただし、上記の「ビーシュリンプ」と同様に、小型のエビであることからコケ取り能力が低いことや、混泳相手の熱帯魚に食べられやすいといった特徴があり、淡水エビの中では飼育難易度が高いです。
水質変化や水質悪化にも他のエビよりも弱いので、レッドビーシュリンプを問題なく飼育・繁殖することができれば「中級者」と言えるでしょう。
レッドチェリーシュリンプ
レッドチェリーシュリンプは赤みのかかった透明感のある体色が特徴の淡水エビで大きさは3cmほどになります。
その赤みのかかった体色により水草との相性が良く、水草水槽で飼育すると非常に美しい水槽になります。
レッドチェリーシュリンプは繁殖が非常に容易であり、水槽内にオスとメスが揃っていればいつの間にか増えているほどです。
コケ取り能力が比較的高いことや、繁殖しやすいといった特徴から水槽のお掃除屋さんとしても十分に活躍してくれます。
赤色の濃さには個体差がありますので、色の濃い個体が欲しい場合は実店舗で購入すると良いでしょう。
イエローチェリーシュリンプ
イエローチェリーシュリンプは上記レッドチェリーシュリンプの黄色バージョンの淡水エビです。
その黄色の体色により白い底砂との相性が良く、珊瑚砂やホワイトサンドを敷いた水槽では魅力を最大限に発揮してくれます(もちろん水草との相性もいいです。)
イエローチェリーシュリンプは繁殖が非常に容易であり、水槽内にオスとメスが揃っていればいつの間にか増えているほどです。
コケ取り能力が比較的高いことや、繁殖しやすいといった特徴から水槽のお掃除屋さんとしても十分に活躍してくれます。
水槽に導入直後は色が抜けやすいですが、水槽に慣れれば徐々に黄色が濃くなっていきますので見守ってあげましょう。
ホロホロシュリンプ
ホロホロシュリンプは水槽で飼育できるエビの中でも最小クラスのエビで、最大でも1.5cm程度までしか成長しません。
この小ささから瓶などでも飼育可能であり、熱帯魚ショップやホームセンターなどでも瓶ごと売られているのを見かけることがあります。
体が小さいのでコケ取り能力は低いですが、水量が5ℓ以下の超小型水槽水槽であればコケ取りや残ったエサの処理などの働きを十分にしてくれます。
水槽内での繁殖は可能ですが、生まれたばかりの稚エビが水槽を漂うことしかできないので、フィルターに吸い込まれてしまったり、他の熱帯魚のエサになってしまう可能性が高いです。
そのため繁殖させたい場合は、吸い込まれない工夫や単独飼育をするようにしましょう。
汽水・淡水どちらでも飼育可能です。色が赤色でキレイなので水草との相性も◯
ダークブルーシュリンプ
ダークブルーシュリンプは深みのある青が美しい小型の淡水エビで、大きさは3cmほどになり寿命は2〜3年です。
これほど鮮やかな青色になる小型の淡水エビは他におらず、唯一無二の魅力があります。
鮮やかな見た目に反して飼育・繁殖共に容易で、初心者さんでも数を増やすことが可能ですが、水槽への導入時などの水質の変化に弱いので水合わせをしっかりと行うようにしましょう。
苔取り能力はミナミヌマエビより若干劣りますが、数さえいればコケ予防には十分な力になります。
2ℓに一匹を目安にするとちょうど良いです。
ルリーシュリンプ
ルリーシュリンプは赤色の頭と透明感のある体のバランスが美しい小型の淡水エビで、大きさは3cmほどになり寿命は2〜3年です。
飼育・繁殖共に容易で、初心者さんでも数を増やすことが可能ですが、水槽への導入時などの水質の変化に弱いので水合わせをしっかりと行うようにしましょう。
ルリーシュリンプは赤系統の淡水エビの中では落ち着いた見た目をしていることから、熱帯魚水槽の「ちょっと鮮やかな脇役」としての飼育が似合います。
苔取り能力はミナミヌマエビより若干劣りますが、数さえいればコケ予防には十分な力になります。
購入するショップによって模様が異なるので、複数のショップで見比べるといいでしょう。
エビ飼育時は水草の農薬に注意!
淡水エビは一旦水槽に慣れてしまえば飼育が容易な種類が多いですが、共通して注意しなければいけないことがあります。
それが「水草の農薬」です。
農薬のついた水草を入れてしまうと、その日のうちに、早ければ数時間後にエビが全滅してしまうなんてことがザラにあります。
そのため農薬のついていない水草を購入することが、全滅を防ぐためには重要になります。
水草購入時は以下のポイントをチェックしましょう。該当するものが多いほど安心です。
- 「無農薬」と記載がある
- 組織培養水草である
- 国産である(輸入品でない)
- エビや貝がいる水中で栽培されている
ネット通販でしっかりと「無農薬」又はそれに準ずる記載のある水草を購入するのが一番安全です。
とくに「チャーム」や「水草通販 イイ水草」 さんは農薬についてしっかりと記載があるのでおすすめです。
【まとめ】余裕があるなら淡水エビは絶対に入れるべき!
今回は様々な種類の淡水エビを紹介してみました。
淡水エビは水槽のコケや食べ残しを掃除してくれるので、水槽の見た目や水質悪化の予防、水草の成長促進など導入するメリットが沢山あります。
ただの掃除屋さんとしてだけでなく、熱帯魚にも劣らない美しさを持っている品種もいるので見ていて飽きさせません。
水槽に余裕がある方は淡水エビを飼育してみてはいかがでしょうか?
見た目や行動も面白くて見ていて非常に楽しいです。
どのエビを飼育するか迷ってる人には「トゲナシヌマエビ」が個人的にはおすすめなので、ぜひ飼育してみてください!
今回は以上!