こんにちは元熱帯魚ショップ店員のたまおです。
今回は水槽が臭う原因とその解決方法についてお話しします。
- 水槽が臭い原因
- 臭いの原因
- 臭いを取る方法
- 臭いを防ぐ方法(予防)
記事内に楽天・Amazonなどの商品プロモーションを含む場合があります。
【はじめに】水槽が臭う時は危険信号の可能性あり!
水槽には熱帯魚が棲んでいるので、少しの臭いはあるものの、基本的には気にならない程度の臭いが通常です。
しかし、水槽の水質が悪化している時や掃除が行き届いていない場合は、臭いが部屋に広まってしまう場合があります。
そうなると臭いだけでなく、水槽の中の熱帯魚にも悪影響が出てくる・既に出ている可能性が高いです。
そのため水槽の臭いが気になる時はしっかりと対策をしていかなければいけません。
この記事では臭いの原因と対策。おすすめの消臭商品について解説しておりますので、是非最後までご覧ください。
臭いは水槽のコンディションを確認する重要な要素の一つなので、日々確認し、いち早く違和感に気づけるようにしましょう!
水槽が臭う(生臭い)原因は9つ
- 水が汚れている
- フィルターが汚れている
- 熱帯魚が多すぎる
- バクテリアの不足
- 水替え不足
- 水流がない(弱い)
- コケや水草が臭いを発している
- 死骸を放置している
- その他水槽以外の要因
9つほど原因を挙げましたが、大元の要因が共通する部分が多いです。
それでは詳しく解説していきます!
水が汚れている
当たり前の話ですが、水が汚れていると臭いを発します。
水の汚れの原因は様々ですが、以下の4つが主な原因です。
- 過密飼育(熱帯魚の数が多すぎる)
- エサのあげ過ぎ
- 水替え頻度が少ない
- 掃除をしていない
基本的なことですが、意外と見過ごされているのであらためて自分の水槽を見直してみましょう。
小型魚(4cm以下の熱帯魚)であれば「水槽の水量(ℓ)÷3」で適正飼育数を求められます。
フィルターが汚れている
フィルターは水を綺麗にしてくれる装置です。
フィルターが汚れていると十分な能力を発揮せず、フィルター本体に汚れが蓄積されることで悪臭の原因となります。
また、フィルターからの水流が弱くなってしまうため、水槽内へ酸素が行き渡らなくなってしまいます。
酸素が行き渡らないと水を綺麗にしてくれるバクテリアが上手く働いてくれないため、これも悪臭につながります。
特にフィルター内のウールマットに汚れが溜まりやすいので、こまめに清掃するのが良いでしょう。
熱帯魚が多すぎる
熱帯魚の飼育数が多すぎると、排出物(糞尿)やエサの与える量が増えます。
排出物(糞尿)・エサ・食べ残したエサは水質悪化の大きな要因となり、悪臭へとつながります。
悪臭だけでなく、熱帯魚の健康状態にも影響を与えるため、熱帯魚の飼育数には気をつけましょう。
小型魚(4cm以下の熱帯魚)であれば「水槽の水量(ℓ)÷3」で適正飼育数を求められます。
バクテリアの不足
バクテリアとは水を綺麗にしてくれる細菌を指し、フィルターや砂利などに棲みつきます。
バクテリアは水槽の中で徐々に増えていくため、熱帯魚の飼育し始めや大規模な掃除の直後などはバクテリアが少ない状態です。
そのため、このバクテリアが少ない期間に熱帯魚の飼育数を増やしたり、エサを与えすぎたりすると水質悪化を招き悪臭につながります。
市販のバクテリア剤を入れると臭いを防ぐことができます。
水替え不足
水替えは水槽の「古く汚れた水」を「新しい綺麗な水」と入れ替える重要なものです。
水替えはバクテリアがどうしても綺麗にできない汚れ(硝酸塩といいます)を外部に排出するために必ず必要な作業です。
しかしながら、水替え作業は面倒なので怠りがちで、怠ってしまうことで水質悪化を招き悪臭につながってしまいます。
最低でも月に一回、理想は週に一回は水替えを行いましょう。(水槽の水量の1/3を交換)
水替えの際はプロホースなどを用いて、底砂(砂利)の掃除も一緒にすると非常に効果的です。
水流がない(弱い)
水槽内に水流があることで酸素や栄養が全体に行き渡り、バクテリアや水草の活動を活発にしてくれます。(バクテリアは水を綺麗にし、水草は水槽内の余分な栄養を除去してくれます。)
そのため、水流がないとこれらが機能せず、コケの発生や水質悪化を招き悪臭につながってしまいます。
水槽の大きさに合ったフィルターを使用したり、エアストーンを設置して水槽内に水流が行き渡るようにしましょう。
コケや水草が臭いを発している
コケや水草は臭いを発する場合があります。
コケにはいくつか種類がありますが、水を緑色に染めるアオミドロなどのコケやが増えると青臭い悪臭を発します。
また、水草はきちんと成長していれば臭いは発しませんが、千切れた葉や枯れた葉を放置していると腐り、これが臭いを発します。
コケについては直射日光を避けたり、ライトの照明時間を短くすることで発生を予防でき、水草についてはちぎれたり、腐っているものがあればきちんと回収しましょう。
死骸や食べ残しを放置している
熱帯魚やエビなどの死骸を放置していませんか?エサの食べ残しを放置していませんか?
死骸や食べ残しは水中で腐り、水中に撒き散らされることで水が汚れ、臭いを発します。
小型の熱帯魚の死骸だとなかなか気づかない場合があるので、日々しっかりと熱帯魚を観察しましょう。
エサについても日々食いつきや食べ残しがないかを確認し、エサの量や種類を変更すると良いでしょう。
水草や岩の隙間に入り込んでいる場合でも、可能であれば取り除きましょう。
その他水槽以外の要因
臭いを発するのは水槽以外の要因もあります。
例えば水槽の掃除用具に汚れがついたまま放置されていたり、エサがこぼれて臭いを発していたりするかもしれません。
水槽周りは道具が多くなりがちで、目のつかないところに悪臭の要因があるかもしれませんので、水槽周りの確認と清掃をしっかりとしておきましょう。
水槽用のおすすめの消臭商品5選
GEX ベストデオ消臭ミスト 250ml
- スプレータイプの消臭剤
- 水槽に入っても問題なし
- 善玉菌に含まれる酵素で臭いの原因となる菌を素早く分解・消臭
- フォレストの香り
- 消臭効果は即効性はあるが、長続きはしない
キョーリン 高性能活性炭 ブラックホール
- 水の黄ばみや白濁りを吸着する活性炭
- かび臭・魚臭・塩素臭など気になる臭いを吸着
- フィルター内に入れて使用
- 2〜3ヶ月に一回交換が必要
- 効果が現れるまで1〜3日かかる
- 活性炭の中では高性能
アクアシステム バイオバランス 500ml
- 水槽に直接入れて使用
- バクテリアの力により汚れを分解しキレイな水を作り消臭
- 水槽立ち上げ初期に使うと効果的
- 同じメーカーの「プロジェクトソイル」「プロジェクトフィルター」を併用するとより効果的
- 消臭効果は遅効性なので継続して使用することが大切
ハル・インダストリ 消臭ビーズ 600g
- 水槽周辺に設置して使用
- 無香料で、他の匂いで誤魔化さない
- 通常3~4ヶ月で交換が必要
- 詰め替え用やスプレータイプなど種類が豊富
- 消臭効果は遅効性なので継続して使用することが大切
- お試し5点セットあり
- 金額がやすい
バイオミックス 300g
- 水槽周辺に設置して使用(お皿などに入れて)
- 納豆菌の力で消臭・自然由来なので安心
- 無香料で、他の匂いで誤魔化さない
- 通常3~6ヶ月で交換が必要
- ペットだけでなく水回り・玄関・車など様々な場所で使用できる
- 金額が高い
市販のスプレータイプの消臭剤は使用してはいけない
上記でおすすめの消臭剤を紹介しましたが、一般的な消臭剤は使用していいのでしょうか。
答えは「NO」です。
市販の消臭剤は熱帯魚やエビ・バクテリアに有害な、香料や殺菌剤などが入っているため絶対に使用してはいけません。
使用し水槽内に入ることでエビやバクテリアはもちろん、熱帯魚ですら死亡してしまいます。
ただし水槽の中に直接入らないもの(消臭ビーズなど)であれば使用して問題ありません。
消臭力やリセッシュなどの吹きかけるタイプの消臭剤は水槽の中に入ると生体へ悪影響を与えるので使用は控えましょう。
水槽を臭わせないための予防方法
最初に述べた通り水槽が生臭くなるのは水質悪化によるものが大半です。
そのため以下の5点を行うことで、予防することができます。
・水替え
・定期的な掃除
・適正な飼育数を守る
・エサをあげすぎない
・消臭効果のある濾過材を使う
原則として週に1回は水槽の水量の1/3の水替えを行いましょう。
水替えを怠ることが最も臭いの発生の要因となるので、最重要です。
掃除については1ヶ月に1回の頻度で行いましょう。
掃除する箇所は「フィルター ⇨ 底砂 ⇨ その他」のローテーションで行い、それぞれ1箇所づつ掃除をしましょう。
これはバクテリアを急激に減らすのを防ぐため、分けて掃除をするようにしています。(バクテリアとは水を綺麗にしてくれる細菌のことです)
熱帯魚の飼育数が多すぎると水質悪化の大きな要因となります。(過密飼育と言います。)
そのため適正な飼育数を守るようにしましょう。
適正な飼育数は熱帯魚の種類によって異なりますが、小型魚の場合は「適正飼育数=水槽の水量(ℓ)÷3」を目安にしてください。
ミナミヌマエビやヤマトヌマエビ等の小型のエビは1リットルに3匹までを目安にしてください!
熱帯魚が可愛くてたくさんエサをあげていませんか?
エサのあげ過ぎは食べ残しやフンの量を増やし、水質悪化につながり臭いの原因となります。
では適正なエサの量・エサの頻度はどのようなものでしょうか。
熱帯魚の種類により大きく異なりますが、小型の熱帯魚の場合は「1分程度で食べ切れる量を1日に1回」を目安としてください。(エサの大きさは一口で食べれる大きさ)
あくまで目安なので、このルールで熱帯魚が痩せてきた場合や、満遍なくエサが行き渡らない場合は量を増やしてください。これは日々のエサやり時の観察でわかることなので、しっかりと観察しましょう。!
水槽の臭いには大くの人が悩まされているため、アクアリウムメーカーから消臭効果のある濾過材が発売されています。
これらをフィルターや水槽内に設置し、臭いを防ぎましょう。
【まとめ】最も効果的なのは定期的な水替え!水替えで臭いを抑えよう
今回は水槽が臭う原因とその対策について紹介しましたが、ほとんどの原因は掃除不足が根底にはあります。
そのため定期的な掃除が最も効果的な臭い対策となります。
水槽の掃除は基本的には底砂(砂利)とフィルターをやれば問題ありません。
特に底砂には汚れが溜まりやすいので、プロホースやクリーナースポイトを使い、水換えと一緒に底砂掃除をすれば一石二鳥で掃除が楽ちんです。
それでも匂いが取れない時は上記で紹介した商品を使ってみることをおすすめします。
水槽は汚れが溜まると掃除をするのに気合がいるので、1ヶ月に一度は必ず掃除するようにしましょう!(水替えは1~2週間に一度!)
今回は以上!