こんにちは元熱帯魚ショップ店員のたまおです。
今回は流木のアク抜き方法について解説します。
- アクの正体
- アクがもたらす影響
- 流木のアク抜き方法
- 流木を沈める方法
記事内に楽天・Amazonなどの商品プロモーションを含む場合があります。
はじめに
流木を水槽に入れたことで水が茶色く濁ってしまったり、流木が浮いてきてしまうといった経験はありませんか?
水の濁りは流木の洗浄やアク抜きを行わなかったために起こる現象で、水槽内の水を茶色くしてしまい景観を損ねてしまう原因となります。
流木が浮いてきてしまうのは、流木の内部まで十分に水が浸透していないためで、水槽内のレイアウトを組み立てる難易度が高くなってしまいます。
この記事では濁りを防ぐ方法やアクの要因などを解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
水が濁る原因とデメリットについて
流木を水槽にいれることで水が茶色く濁ってしまう原因ですが、これは流木にある「タンニン」という成分が水中に放出されることで起こる現象です。
この「タンニン」は植物の中に含まれるポリフェノールの一種で、熱帯魚やエビには害はありません。
むしろ、熱帯魚の住んでいる現地の川にはタンニンが含まれおり茶色く濁っているので、現地の雰囲気を演出するためにわざと水槽内の水を茶色く濁らせる方もいます。(ブラックウォーターと言います。)
ただし、水が濁ってしまうと熱帯魚の観察や水草の飼育が難しくなるというデメリットがあるため、あえてアク抜きをしないのはおすすめできません。
必ずしもアク抜きは必要ではないということです!
流木のアクを抜く3つの方法
アク抜き方法は以下の三つです。
- アク抜き用の薬剤を使う(無害)
- 流木を水につけておく
- 流木を煮込む
詳しく解説して聞きます!
アク抜き用の薬剤を使う(無害)
流木のアク抜きは本来であれば手間や時間がかかる作業ですが、アク抜きの薬剤を使用すればそれらの作業を簡単にしてくれます。
使用方法はバケツなどの容器に薬剤を入れ、流木をそこに沈めるという至ってシンプルな方法で、誰にでも簡単に扱えます。
ただしアク抜き剤を使用しても最低でも1日は流木を漬けおく必要があるので、時間に余裕を持って行いましょう。
ちなみに、家に重曹がある場合はこの薬剤の代用品になります。
流木を水につけておく
一番お手軽なのが、この「流木を水につけておく」という方法で、具体的にはバケツなどの容器に水を溜め、流木を沈めて放置しておきます。
水の濁りがなくなるまでバケツの水換えを行い、水が濁らなくなったら水槽に入れます。
流木が大きいほど時間がかかる方法ではありますが、一番簡単で費用のかからない方法となります。
流木を煮込む(流木を沈めたいときにも有効)
一番早くアク抜きが行えるのが「流木を煮込む」という方法で、鍋に流木と水を入れ煮込みます。
流木を煮込むことで細胞が分解されるため、通常よりも早くアクが抜くことができます。
アク抜きが早く行える他にも殺菌や流木内の空気を抜くことができるというメリットがあるので、個人的におすすめな方法です。
ただし、流木の大きさに合わせた鍋が必要になることや、火を使うのでそばを離れられないので、他の方法と比べると手間がかかってしまいます。
なお、煮込むときのポイントは以下の通り。
- 水の状態から流木を煮込む(いきなり温度が上がると割れてしまう可能性があるため)
- 弱火〜中火でじっくりと煮込む
- 定期的に流木の向きを変える
アク抜き済みの流木を購入する方法も!
上記三つの方法は費用や時間がかかるため人によっては面倒と感じてしまうかもしれません。
そんな方には「アク抜き済み流木」「煮込み済み流木」の購入がおすすめです。
名前の通りの下処理がされて販売されているため、購入後すぐに水槽に入れることができるので、いち早く水槽に入れたい方に非常におすすめな商品となっています。
下処理済み流木は主に通販での取り扱いがありますが、最近では店頭での取り扱いも増えてきました。
水槽に入れた流木からアクが出てしまったら
下処理を行った流木を水槽に入れた場合でもアクがでてしまい、水が濁ってしまう場合があります。
そんな時は活性炭を使用することで、一定期間であれば水の濁りを抑えることができます。
活性炭は水槽の中に直接入れたり、フィルターの中に入れるだけで使用できるので気軽に使用することができます。
その他にも活性炭には水の匂いを抑えたり有害物質を吸着してくれる効果があるので、常備しておくといいでしょう。
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流木が浮いてきてしまったときの対処法
流木が浮いてしまう場合でもアク抜きと同じ方法を行えば、中まで水が浸透し流木は浮きにくくなります。
しかしながら、どうしても浮いてきてしまう場合があります。
そんな時は以下の三つの方法を試すことで、浮いてくる可能性を低くすることができますので、ぜひ試してみてください。
- 穴を開ける
- 重りをつける
- 接着剤で石などに固定する
流木が浮いてきてしまうと、せっかく作り上げたレイアウトが崩れてしまうので、流木を購入した際は真っ先に浮くかどうかを確認しましょう!
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まとめ
流木は水槽内の風景をより自然に近づけてくれる非常に重要なレイアウト用品で、そんな流木のアク抜き作業は水槽の見栄えに影響するので重要な作業になります。
しかし、流木によってはアクがなかなか抜けきらず、1年以上アクが出続ける場合があります。
そんな時は再度アク抜きを行うか、アクが抜け切るまで根気よく水槽の中でアクを出し続けなければいけません。
ただし、一度でもアク抜き処理をしている流木であればそれほど水が濁ることはありませんので、アクについてあまり気にする必要はないでしょう。
最近ではアク抜き済みの流木を購入する機会が多いので、水が濁るといったトラブルは少なくなりました!
今回は以上!