こんにちは、元熱帯魚ショップ店員のたまおです。
今回は初心者におすすめの淡水フグとその種類についてご紹介します。
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フグは川や湖などの淡水にも住んでいる
皆さんフグの住んでいる場所をご存知でしょうか?
ほとんどの方は「海!」と答えると思いますが、世界には川や湖などの「淡水」にもフグは生息しています。
この淡水フグは海に住んでいるフグと比べると飼いやすいのが特徴で、人気があります。
また、淡水フグは安価で入手もしやすいので初心者の方は淡水フグから飼育を始めてみるといいでしょう。
海に住んでるフグは水質管理や水温管理が難しく、初心者には難しい!
おすすめの淡水フグ9種
【小型種】アベニーパファー
体長 | 3cm程度 |
値段 | 200円~(1匹) |
エサ | 冷凍赤虫、小型の貝 クリルなどの人工飼料 |
飼育難易度 | ふつう |
飼育に必要な水槽 | 30cm水槽以上 |
アベニーパファーは最大3cm程度の世界最小のフグで、黄色に黒の斑点模様が散りばめられているのが特徴です。
どの熱帯魚ショップでも飼育されており、安価で簡単に入手が可能なため、最も飼育されている淡水フグになります。
小型で安価ですが、水槽に人が近づくと目の前でせわしなく泳ぎ、愛嬌を振りまいてくれるなどフグの魅力が十分に詰まっており、侮れません。
アベニーパファーは淡水フグ中でも一番飼いやすく、初心者におすすめの入門種になります。
淡水フグの中でも繁殖を狙える種類になりますので、繁殖にも挑戦したい方にもおすすめです!
飼育している人が多いことから、ネットに情報が多いのもありがたい!
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【小型種】レッドテールアカメフグ
体長 | 3cm~8cm程度(オスメスで異なる) |
値段 | 1,000円~(1匹) |
エサ | 冷凍赤虫、小型の貝 クリルなどの人工飼料 |
飼育難易度 | ふつう |
飼育に必要な水槽 | 30cm水槽以上 |
レッドテールアカメフグはオス5cm、メス3cm程度に成長する小型の淡水フグになります。
写真の通り目が赤く、オスとメスで大きさ・模様が異なり、まるで異なる種類を飼育している様に感じさせます。
フグらしいプクッとした体型で、泳ぎもゆっくりで非常に可愛らしく人気な種ですが、熱帯魚屋やネットでも入荷が不定期なため、入手が少し難しい印象です。
メスはかなり小型なので、メスだけであればヤマトヌマエビと混泳できます。
【小型種】南米淡水フグ
体長 | 10cm程度 |
値段 | 2,000円~(1匹) |
エサ | 冷凍赤虫、小型の貝 クリルなどの人工飼料 |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 40cm水槽以上 |
南米淡水フグは全長7cm程度の小型のフグで、背中にある5本の黒い縞模様と出っ歯で大きな目が特徴的です。
アベニーパファーの次にメジャーな淡水フグで、比較的安価で入手も容易です。
淡水フグの中では温和な性格で、大きな水槽で隠れ家も豊富であれば他の熱帯魚(ネオンテトラなど)との混泳も可能です。
フグと他の熱帯魚を混泳させたい!という方におすすめのフグです。
【中型種】ブロンズパファー
体長 | 12cm程度 |
値段 | 2,000円~(1匹) |
エサ | 冷凍赤虫、小型の貝 クリルなどの人工飼料 |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 45cm水槽以上 |
ブロンズパファーは最大10cm程度の淡水フグで、黄色と銀色のメタリック模様が特徴的です。
フグの中では体高があり、フグとマンボウを合わせたような見た目をしています。
中型淡水フグの中でも比較的安価で入手可能ですが、実店舗ではあまり見かける機会はありませんので、入手したい場合はネット通販がおすすめです。
泳ぎ回る品種なので比較的大きな水槽が必要になりますが、その分水槽を賑やかにさせてくれます。
【中型種】トパーズパファー
体長 | 12cm程度 |
値段 | 2,500円~(1匹) |
エサ | 冷凍赤虫、小型の貝 クリルなどの人工飼料 |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 45cm水槽以上 |
インドトパーズパファーは最大12cm程度に成長する淡水フグで、背中は黄色と黒の縞模様で、お腹は白色の見た目の美しい品種です。
人工の餌(人工飼料)への餌付けも容易で、比較的丈夫な種なため初心者向けのフグでもあります。
飼育水に塩を入れた方が良いと言われていますが、我が家では塩を入れなくても元気に過ごしてくれています。
【中型種】ショウテデニィ
体長 | 12cm程度 |
値段 | 20,000円~(1匹) |
エサ | 冷凍赤虫、小型の貝 クリルなどの人工飼料 |
飼育難易度 | 普通 |
飼育に必要な水槽 | 45cm水槽以上 |
ショウテデニィは最大10cm程度に成長する淡水フグで、入荷が稀であることから「幻の淡水フグ」と呼ばれることがあります。
比較的小型な種類ですが、体高があるため大型種を飼育している様な迫力があるのが特徴です。
フグの中でも性格が温厚であるため混泳が可能であることもショウテデニィの魅力の一つです。
いったん水槽に落ち着いてしまえば丈夫な種で、飼育難易度は比較的容易です。
入荷が少なく値段も高いため入手するのが最大の難関ですが、その分魅力がたくさん詰まっているフグです!
金額を確認↓
【中型種】テトラオドン・ミウルス
体長 | 12cm程度 |
値段 | 4,000円~(1匹) |
エサ | 冷凍赤虫、貝や小型魚 クリルなどの人工飼料 |
飼育難易度 | 普通 |
飼育に必要な水槽 | 30cmキューブ水槽以上 |
テトラオドン・ミウルスは最大12cm程度に成長する淡水フグで、砂の中に潜る習性があります。
メダカやエビなどの生き餌を与えることで、砂の中から襲いかかり、捕食する様子を観察できる非常に面白い淡水フグです。色のバリエーションも豊富で、赤色や黒色の種類もいます。
あまり動かないフグなので、小型水槽でも飼育可能です。(30cmキューブ水槽から飼育可能)
砂の中に潜ってもらうためには、細かい砂を敷いてあげましょう。
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【大型種】テトラオドン・バイレイ
体長 | 18cm程度 |
値段 | 8,000円~(1匹) |
エサ | 冷凍赤虫、貝や小型魚 クリルなどの人工飼料 |
飼育難易度 | 普通 |
飼育に必要な水槽 | 60cm水槽以上 |
テトラオドン・バイレイは最大15cm程度に成長する淡水フグで、毛の様な突起物が沢山あることから、「毛フグ」の愛称があります。
地味な色合いですが、その独特な見た目や砂に潜る修正から非常に面白いフグです。
淡水フグに中では気性が荒いため、単独飼育が原則となります。
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【大型種】テトラオドン・ファハカ
体長 | 40cm程度 |
値段 | 1,000円~(稚魚の値段) |
エサ | 冷凍赤虫、貝や小型魚 クリルなどの人工飼料 |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 90cm水槽以上 |
テトラオドン・ファハカは最大40cm程度に成長する大型の淡水フグで、輝く青い目と黄色と黒色の模様がとても美しい品種です。
熱帯魚屋では5cm程度の幼魚で販売されていることが多いですが、成長すると大型になることに注意しましょう。
餌にザリガニや貝類などを与えると「バリバリ」と音がして非常に迫力があります。
最終的にかなり大きく成長するので、しっかりと設備などを考えてから飼育しましょう。
淡水フグは懐くので、ペットにおすすめ!
そんなフグですが人に慣れる(懐く)魚で、飼い主がそばに来ると寄ってきて、目の前を泳ぎ回ることから可愛らしくペットとしても人気があります。
家にお迎えした直後は警戒心からなかなか近づいてくれませんが、餌をあげるなど毎日世話をしてあげる事で徐々に懐いてくれます。
一般的な熱帯魚と異なり、人工飼料(人工のエサ)を食べ始めるまでに時間がかかることから、家にお迎えした直後は冷凍餌や生き餌を準備しなければいけない点が少し面倒です。
このような冷凍アカムシを与えるのが一般的です。
しかしながら、その手間さえ忘れさせてくれるほど魅力があるのが淡水フグです。
小さな水槽でも飼育できる種類もいるので、一人暮らしの方や住居が狭い方などにおすすめです!
おすすめ記事 ⇨ 【小型水槽なら問題なし】マンション・賃貸でも熱帯魚は飼育できるの?
【事前に確認!】飼育時の3つの注意点
- 混泳が難しい
- 齧る習性がある
- 水質に注意する
フグの仲間は性格が荒い場合が多く、混泳(他の魚と一緒に飼育すること)が難しい場合があるので注意しましょう。
特にヒレが長く泳ぎがゆっくりな熱帯魚は注意が必要です。(ベタやグッピーなど)
ヒレを齧られてボロボロにされてしまいます。
フグは歯が強く、貝やカニなどを砕いて食べてしまいます。そのため噛む力が非常に強いです。
この特徴からか、フグを水槽で飼育しているとヒーターのコードなどを齧るという事が起こり得ます。
特に大型のフグに見られる傾向なのでコードを隠したり、なるべくコード類を水槽に入れないような工夫をしましょう。
ただし、上記で紹介した「テトラオドン・ファハカ」以外はその様な傾向は見られなかったので、気にしなくても良いでしょう。
淡水フグは食べるエサの種類や量などから水を汚しやすい熱帯魚です。
そのため、定期的ななメンテナンス(水換えやフィルターの掃除など)を行えない人には飼育が難しいです。
ただしこれらのメンテナンスは他の熱帯魚飼育でも不可欠で、内容も変わらないので、メンテナンス自体は難しいものではありません。(少し面倒なだけ。)
ズボラな人には少し厳しいかもしれませんね。
淡水フグの購入は通販がおすすめ
淡水フグは一般的な熱帯魚や観賞魚と比べると珍しい種類のお魚になるので、ある程度大きい熱帯魚ショップでないと見つからない場合が多く、欲しい淡水フグを見つけるのに苦労するかもしれません。
この様な「欲しい淡水フグがいない!」なんて状況を避けるために、淡水フグを購入する場合にはネット通販で購入することを強くおすすめします。
通販であれば在庫の有無が一瞬で把握でき、非常に便利です。
これは淡水フグだけでなく、少し変わった熱帯魚などを購入する際にもおすすめできる方法なので、是非覚えておいてください。
【まとめ】初心者にはアベニーパファーと南米淡水フグがおすすめ
ここまで9種の淡水フグをご紹介しましたが、入手難易度・値段・飼いやすさを考慮すると「アベニーパファー」「南米淡水フグ」「テトラオドン・ミウルス」が初心者にはおすすめです。
フグは他の熱帯魚と異なり人間に懐くので、見ているだけで癒されます。
是非この可愛さに触れてみていただきたいですね。
生餌は見た目がグロテスクなので、耐性がない方は注意して下さいね。