こんにちは元熱帯魚ショップ店員のたまおです。
今回は水槽のサイズごとのおすすめのライト・照明についてお話しします。
- おすすめの水槽用ライト
- ライトの必要性
- ライトのメリット・デメリット
- 水槽サイズ別の必要な光量
記事内に楽天・Amazonなどの商品プロモーションを含む場合があります。
【はじめに】水槽用のライトは三番目に重要な機材!
水槽用のライトは、ただ水槽を明るくするだけの機材と思われていますが、熱帯魚の生活リズムを整えたり水草の成長や水槽の見栄えを良くするなど、非常に重要な役割があります。
この記事ではそんな初心者さん向けに、おすすめのライトやメリット・デメリットなどについて解説しておりますので、是非最後までご覧ください。
ちなみに水槽で一番重要な機材はヒーターで、二番目に重要な機材はフィルターです!
lm(ルーメン)とは光の明るさを示す数値のことで、数値が大きいほど明るくなり水草が育てやすくなります。
水槽内で水草の育成をしてみたい方は、水槽のライトを購入する時に「lm(ルーメン)」をしっかりとチェックするようにしましょう。
水槽の大きさごと、水草ごとに必要な「lm(ルーメン)」が異なるので、初心者さんは以下の表を目安にしていただければ水草で育成で失敗することは少なくなるでしょう。
必要な光量の早見表↓
水槽サイズ | 陰性水草を育成 ※低光量で育成できる水草 | 陽性水草を育成 ※高光量が必要な水草 |
30cm水槽 | 300lm(ルーメン) | 600lm(ルーメン) |
45cm水槽 | 1,000lm(ルーメン) | 2,000lm(ルーメン) |
60cm水槽 | 1,300lm(ルーメン) | 2,600lm(ルーメン) |
90cm水槽 | 2,500lm(ルーメン) | 6,000lm(ルーメン) |
※肥料や二酸化炭素の添加によりこの値は増減しますので、あくまで参考としてください。
【小型水槽用】30cm水槽以下のおすすめのライト3選
性能を重視したい方にはこの「アクロシリーズ」と呼ばれるライトがおすすめです。
このライトはその三角形の形状から「おにぎり」の愛称で親しまれており、昔から人気の商品です。
光の明るさも1000lm(ルーメン)あるので、二酸化炭素の添加がなくても高光量を必要とする水草が十分に育成可能です。(肥料は必要)
この「アクロシリーズ」と呼ばれるライトは水槽のフチに乗せて設置させるだけでなく、天井や専用スタンドから吊り下げて設置することも可能です。
そのため水槽上部を開放することができ、水槽を開放的かつオシャレにしてくれます。
1000lm(ルーメン)以上の光量がある商品もありますが、30cm水槽以下のサイズであれば1000lm(ルーメン)もあれば光量は十分足ります。
安さを重視するならこの「Varmhus」のライトがおすすめで、このライトは高防水機能を持っているので、水槽などの水回りに設置するに向いています。
値段も非常に安価なので、予算を抑えたい人や「とりあえずライトが欲しい人」に非常におすすめです。
水草育成も可能ですが、光量の少ない陰性水草程度しか育てることができないので、水草をたくさん育成したい人にはおすすめできません。
アマゾンには似たような安いメーカー(中華製)のライトが沢山あるので、好みのライトを探すのもいいでしょう!
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「GEXクリアLEDパワー3」は日本の大手アクアリウム機器メーカーの「GEX」が発売しているLEDライトで、3色の光(白・赤・青)で水槽を明るくします。
色ごとに点灯スイッチがあるので、赤や青に照らすことで水槽をおしゃれに見せることもできますし、光が幅広く広がるので水槽の奥まで明るく照らしてくれます。
光の明るさも500lm(ルーメン)あるので、高光量を必要とするような水草でない限りは育成可能です。
【中型水槽用】45cm水槽〜60cm水槽のおすすめのライト3選
このライトは海外を中心に人気な商品で、日本でも比較的最近発売され徐々に認知され始めています。
人気となった大きな理由は
・光の透明度が高いこと(黄ばみのない光)
・調光やタイマー機能がスマホで操作できること
この二つで、他のライトと比べると品質や便利さの違いが分かります。
光量も3,600〜4,500lm(ルーメン)もあり、どんな水草でも育成が可能で自由な水槽レイアウトを作るのに大きく役立ちます。
高性能なライトを作るメーカーの「ADA」のライトと異なり通販でも購入できるので、近場にアクアリウムショップがない方にはこちらのライトの方が購入しやすいです。(値段・性能・機能的にもchihirosの方がコスパは良さげ)
スマートフォン(専用アプリをインストール)で調光を行うので、慣れが必要です!
このライトは安価にもかかわらず簡易的な調光・タイマー機能を持っており、中型水槽用のライトの中では非常にコストパフォーマンスが高いです。
値段が安価ですが、光量も陰性水草程度なら問題なく育てられるほど明るいので、費用を抑えつつ水草も育てたい方にに非常におすすめなライトです。
安い中国製のライトらしく、商品ごとに当たり外れが多く「すぐに壊れた」というレビューもありますが、私が使用している限りはそのような傾向は見られず、2年以上問題なく使用ができています。
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このライトは日本のアクアリウムメーカー「寿工芸株式会社」が販売するライトで、昔から人気・定評のあるライトです。
日本の大手メーカー製なので多くの熱帯魚ショップで取り扱いがあり、入手が容易なので迷ったらこのライトを選ぶといいでしょう。
光の明るさも2,550lm(ルーメン)あるので、よっぽど高光量を必要とするような水草を除く、多くの種類の水草が育成可能です。
この価格帯の中では明るいことや、消費電力も少ないことから初期費用・ランニングコストを抑えることができるので、コストパフォーマンスが非常に高いです。
日本で一番人気なシリーズのライトと言っても過言ではないくらい多くの人が使っています!!
【大型水槽用】90cm水槽以上のおすすめのライト3選
上記で紹介したライトと同じ種類になりますが、このライトは海外を中心に人気な商品で、日本でも比較的最近発売され徐々に認知され始めています。
人気となった大きな理由は
・光の透明度が高いこと(黄ばみのない光)
・調光やタイマー機能がスマホで操作できること
この二つで、他のライトと比べると品質や便利さの違いが分かります。
光量が6,200〜7,700lm(ルーメン)もあり、どんな水草でも育成が可能で自由な水槽レイアウトに大きく役立ちます。
高性能なライトを作るメーカーの「ADA」のライトには90cm以上の水槽に1台で置けるライトがないので、これと比べると1台設置するだけで済むこのライトは管理が楽なのでおすすめです。
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上記中型水槽でも紹介したHyggerの上位互換のライトで、完全なON・OFFのできるタイマー機能や防水機能、調光機能があります。
これらの機能を専用のコントロールパネルで目で見ながら操作できるので、操作性も高く扱いも簡単です。
明るさが2000lm(ルーメン)と少し物足りないのが難点ですが、陰性水草であれば育てられるので、熱帯魚の飼育メインで水草育成をそれほど重視しない人にはおすすめな商品となっています。
明るさがもっと欲しいなら2台購入するのも選択肢としては全然ありです!
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このライトの明るさは5,000〜6,000lm(ルーメン)あり、ほとんどの水草育成に十分な光量を持っています。
明るさと価格を比べた時のコストパフォーマンスが高く、昔から人気のある「アクロシリーズ」と呼ばれる商品なので、迷った際はこのライトを選んでおけば後悔することはないでしょう。
ACアダプタが無いので、水槽周りのコンセントをスッキリさせることができます。
コンセントを多く使用する水槽周りでは意外と嬉しい特徴です。
実店舗では販売していないので通販でしか購入できないところがデメリットです。
ライトを導入することによるメリット・デメリット
メリット
- 水槽を美しく見せる
- 水草の育成を助ける
- 熱帯魚の生活リズムを整える
- 熱帯魚の観察がしやすい
デメリット
- コケが発生する
- 水温に影響を与える場合がある
- 費用がかかる
メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
ライトを導入する4つのメリット
水槽の中は意外と光が入りにくく、専用のライトがないと思いのほか暗く見えてしまいます。
以下写真のようにライトの有無は水槽の美しさに大きく影響するので、水槽を部屋のインテリアとして設置する場合は必ずライトを設置してあげましょう。
当たり前ですが水草を育成するには「光」が不可欠です。
その「光」は部屋の中の光だけでは全然足りないので、水草育成のためにライトが必要となります。
水草と熱帯魚が組み合わさった水槽は非常に美しいので、ぜひ一緒に飼育してみてください
熱帯魚も生き物なので明るいと活発に、暗いと睡眠をとります。
ライトがないと昼夜のメリハリがない生活を送ることとなり、熱帯魚にストレスを与え病気の原因になってしまいます。
ライトがあると熱帯魚の観察がしやすくなり、ケガや病気の早期発見に役立ちます。
病気によっては他の熱帯魚に感染してしまう場合もあるので、この「観察しやすさ」は熱帯魚を長く飼育していく上では欠かせません。
ライトを導入する4つのデメリット
コケも植物の一種であるためライトを設置すると少なからず発生してしまいます。
しかし、ライトの点灯時間や水換えなどの管理をしっかりと行うことで予防することが可能です。
ライトは少なからず発熱します。ライトの光自体が暖かいのでは無く、ライトの基盤が熱を発します。
そのため基盤から発する熱の影響で水温が上がってしまう場合があります。
発熱量は必要ワット数に比例して大きくなるので、小型水槽に大型水槽用のライトを設置する場合は特に注意しましょう。
ライト本体の購入費用と毎月の電気代が発生します。
ライト本体の購入代金は大きくなりますが、毎月の電気代は220円程度と安いので、初期費用用だけ乗り越えれば気にするほどではありません。
※消費電力が34Wの「コトブキ フラットLED ツイン 600」で計算しています。
ライトと一緒にタイマーを使おう!
水槽用のライトは上記で紹介したように点灯時間が長いとコケが発生してしまう原因になってしまったり、不規則な点灯による熱帯魚へのストレスとなってしまう場合があります。
そのため、毎日規則的なライトの点灯が必要になってきますが、人によってはこれがなかなか面倒に感じてしまいます。
これらを解決できるのがタイマーで、タイマーをライトに取り付けることで自動でライトのON・OFFをすることができ、非常に楽になりおすすめです。
朝に水槽のライトをつける時間すら惜しい、私のようなサラリーマンにはタイマーは必須です!
【まとめ】実際に目で見て確かめるのがベスト
水槽用のライトには安価なものから高価なものまで非常に種類が多く、購入を躊躇ってしまう人も多いと思います。
特にこれから熱帯魚飼育を始める初心者の方にはライトの良し悪しはなかなか分かりません。
そんな方には、今回紹介したライトから選んでもらえれば失敗することはありませんので、この記事を参考にしていただければ嬉しく思います。
ライトは実際に付けてみないとその明るさがイメージできないことが多いので、購入前に店頭や動画で確認してみるのが失敗しないためにはおすすめです。
水草の育成にはライトが最も重要な要素となりますが、その他にも栄養・水質・二酸化炭素も重要なので、バランス良く揃えてあげましょう。
今回は以上!