こんにちは、元熱帯魚ショップ店員のたまおです。
今回は私の独断と偏見でおすすめの肉食魚についてお話しします!
- 小型種〜大型種それぞれのおすすめの肉食魚
- 体長や飼育に必要な水槽などの基本情報
- 肉食魚の特徴
- 肉食魚飼育時の注意点
- 肉食魚に合ったフィルター
記事内に楽天・Amazonなどの商品プロモーションを含む場合があります。
【はじめに】肉食魚には魅力がたくさん!
皆さんは肉食魚をご存知ですか?名前の通り自然界で小魚やエビ、カエル、昆虫などを主食とする熱帯魚のことです。(鳥まで食べてしまう種もいます。)
肉食魚といえば有名な「ピラニア」や「アロワナ」などを思い浮かべますが、その他にも沢山の肉食魚がおり、それぞれ独自の魅力を持っています。
共通の魅力として「迫力のある捕食シーンが見れる」というものがありますが、その他にもそれぞれたくさんの魅力があります。
この記事ではそんな魅力あふれる肉食魚を10種紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
おすすめの肉食魚10選とその特徴
- レオパードクテノポマ
- テトラオドン・ミウルス
- ブラントノーズ・ガー
- レインボースネークヘッド
- ポリプテルス・セネガルス
- ポリプテルス・エンドリケリー
- オヤニラミ
- ピラニア
- アロワナ
- スポッテッド・ナイフフィッシュ
それぞれの特徴や魅力について解説していきます!
レオパードクテノポマ
レオパードクテノポマは豹柄の斑模様が特徴的な比較的小型な肉食魚です。
小さい幼魚の時は大きな目とその色鮮やかさで、「ほんとにこいつは肉食魚か?」と思えるほど愛くるしい見た目をしています。
大きくなるに従って模様が変化し、顔つきも変わってくるので、成長を楽しめる肉食魚でもあります。
ただし、成長速度が遅いので「早く大きくなってほしい!」という方は注意してください。
体長 | 18cm |
値段 | 800円〜 |
エサ | メダカや金魚などの活き餌 人工飼料 |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 45cm水槽以上 |
5cm程度の幼魚で販売されていることが多く、手を出しやすいのもポイント!
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テトラオドン・ミウルス
テトラオドン・ミウルスは最大12cm程度に成長する淡水フグで、砂の中に潜る習性がある肉食魚です。
メダカやエビなどの生き餌を与えることで、砂の中から襲いかかり、捕食する様子を観察できる非常に面白い淡水フグです。
色のバリエーションも豊富で、赤色や黒色の種類がいます。
泳ぎ回らない肉食魚なので小型水槽でも飼育可能です。(30cmキューブ水槽から飼育可能です。)
体長 | 12cm |
値段 | 5,000円〜 |
エサ | メダカや金魚、貝などの活き餌 人工飼料 |
飼育難易度 | ふつう |
飼育に必要な水槽 | 30cmキューブ水槽以上 |
飼育難易度「ふつう」は初心者でも日々のメンテナンスを怠らなければ飼育ができる程度の難易度です。
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ブラントノーズ・ガー
ブラントノーズ・ガーは鳥のクチバシのような口を持つ、細長い体型の熱帯魚です。
体は銀色で、尻尾は黄色といったシンプルな見た目をしており、日本淡水魚に似た魅力があります。
その大きな口でメダカなどを咥えて丸呑みにする様子は、本当に鳥をみているようにさえ感じさせてくれます。
体長 | 30cm |
値段 | 700円〜 |
エサ | メダカや金魚などの活き餌 人工飼料 |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 60cm水槽以上 |
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レインボー・スネークヘッド
レインボースネークヘッドは名前に「スネーク」が付く通り、蛇に似た長い体と大きな頭を持つ肉食魚です。
肉食魚の中でも小型であることから、比較的小型の水槽で飼育することができ、入門種としておすすめの肉食魚です。
また、肉食魚の中でも上位の色の鮮やかさを持つので、熱帯魚としても魅力も十分に発揮してくれます。
体長 | 15cm |
値段 | 2,000円〜 |
エサ | メダカや金魚などの活き餌 人工飼料 |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 45cm水槽以上 |
水槽から飛び出すことが多い種類なので、フタをしっかりすることや・隙間を無くすことに注意しましょう。
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ポリプテルス・セネガルス
ポリプテルス・セネガルスは十数種類いるポリプテルスの一種で、いわゆる古代魚と呼ばれる肉食魚です。
トゲトゲとした鰭持ち、蛇とトカゲを足したような見た目をしており、他の肉食とは一線を画す格好良さがあります。
水槽の底を歩くようにゆったりと泳ぐ様子は非常に愛嬌があります。
また、水槽の底が活動圏なので、上層〜中層を泳ぐ大型魚との混泳が可能です。
体長 | 30cm |
値段 | 1,000円〜 |
エサ | メダカや金魚などの活き餌 人工飼料 |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 60cm水槽以上 |
小型種であることや混泳が容易であることから非常に人気な肉食魚です。
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ポリプテルス・エンドリケリー
ポリプテルス・エンドリケリーは十数種類いるポリプテルスの一種で、いわゆる古代魚と呼ばれる肉食魚です。
大型のポリステルスであることから、古代魚特有の迫力のある鰭や鱗をより観察できるだけでなく、縞模様の美しさも楽しめる魅力的な肉食魚です。
なんでもよく食べ、丈夫であることから初心者にも飼育は容易です。
また、水槽の底が活動圏なので、上層〜中層を泳ぐ大型魚との混泳が可能です。
体長 | 60cm |
値段 | 1,000円〜 |
エサ | メダカや金魚などの活き餌 人工飼料 |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 120cm水槽以上 |
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オヤニラミ
オヤニラミは日本在来の肉食魚で、13cm程度の小型の肉食魚です。
一見地味な見た目をしていますが、エラ付近にある目玉模様や茶色の縞模様が美しく、大人の魅力を持った肉食魚です。
日本在来の肉食魚であることから、ヒーターなしで飼育することができる、数少ない肉食魚で、西日本に住んでいれば自力で入手することもできます。
人にも懐きやすく非常に可愛い!
体長 | 13cm |
値段 | 1,000円〜 |
エサ | メダカや金魚などの活き餌 人工飼料 |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 45cm水槽以上 |
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ピラニア
ピラニアといえば熱帯魚に興味のない方でも知っている肉食魚で、実は家で飼育ができるんです。
その鋭い牙とメタリックな肌艶と赤みから、野生み溢れる魅力の虜になってしまう方も少なくありません。
エサを食いちぎりながら食べる様子は、エサを丸呑みにする肉食魚とは違った魅力があります。
体長 | 30cm |
値段 | 1,000円〜 |
エサ | メダカや金魚などの活き餌 人工飼料 |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 90cm水槽以上 |
迫力のある見た目をしていますが性格は臆病で、人が通るだけで逃げてしまうほどです。
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アロワナ
アロワナといえば肉食魚としてだけでなく熱帯魚、古代魚として非常に知名度のある魚で、水族館でも見る機会が多いですよね。
アロワナは上向きの大きな口や、金属のような光沢のある大きな鱗、優雅に泳ぐその姿から「龍」を連想させるような見た目をしています。
そんな見た目とは裏腹に人懐っこい性格も見せてくれるため、非常に可愛らしい一面もあり、さまざまな角度から人気のある肉食魚となっています。
飼育にはきちんとした設備が必要なので、手がだしにくい!
体長 | 60cm〜(※種によって異なる) |
値段 | 2,000円〜数百万 |
エサ | メダカや金魚などの活き餌 人工飼料 |
飼育難易度 | 難しい |
飼育に必要な水槽 | 幅120cm×奥行き60cm×高さ60cm以上の水槽 |
アロワナは体が硬くUターンが苦手なため、奥行きが60cm以上の水槽を用意し、曲がりやすくしてあげましょう。
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スポッテッド・ナイフフィッシュ
スポッテッド・ナイフフィッシュは銀色の見た目と、胸鰭から尾先まである長いヒレが「ナイフ」を連想させることからその名がつけられました。
泳いだ際のヒラヒラと波打つような鰭が大変美しいことや、その他にも個体ごとに異なる目玉模様を持っているため昔から根強い人気があります。
また成長するに従って、体が湾曲していき、模様も変化していくので成長過程が楽しめる肉食魚であります。
体長 | 90cm〜 |
値段 | 2,000円〜 |
エサ | メダカや金魚などの活き餌 人工飼料 |
飼育難易度 | 難しい |
飼育に必要な水槽 | 120cm水槽以上 |
ナイフフィッシュには小型種もいるため、大型水槽が設置できない場合は他種の検討もおすすめですよ。
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肉食魚とは?その特徴や魅力について
肉食魚とは名前の通り、エサの主食を「小魚・虫・エビ等」の動物とする魚のことで、他の魚にはない迫力のある捕食シーンなどの魅力を持っています。
肉食魚ならではの魅力は大きく以下の5つが挙げられます。
- 落ち着きのある美しい見た目
- 迫力のある捕食シーンが見れる
- 人に懐く(慣れる)
- 成長過程を楽しめる
- 飼育が容易な丈夫な種が多い
魅力について簡単に解説します!
【魅力①】落ち着きのある美しい見た目
肉食魚には深い色合いや渋い色合いを持つものが多く、ネオンテトラやグッピーなどの鮮やかや見た目とは異なる美しさがあります。
また、鱗の一枚一枚をじっくり観察することができ、光の反射具合や輪郭などの美しさが楽しめます。
肉食魚はゆっくり優雅に泳ぐことと、深みのある色味も相まって妖艶さを醸し出してくれます!
【魅力②】迫力のある捕食シーンが見れる
肉食魚が人気である最も大きな理由は「迫力のある捕食シーン」です。
動画を見てもらう方が魅力が伝わりますので以下の動画を是非ご覧ください。
いかがですか?このように小型の熱帯魚では見ることのできない、迫力のある捕食シーンを見ることができます。
普段の優雅な泳ぎから一変し、俊敏な動きを見せてくれるギャップがいいですね。
【魅力③】人に懐く(慣れる)
大型の熱帯魚は人間に懐く種類が多いです。
肉食魚は基本的に大きな種類が多いので、一部の種類を除いてほとんど人間に懐きます。(個体差はありますが)
中には人が撫でても逃げない・寄ってくる個体もいるので、犬や猫のように家族の一員として感覚を強く持つことができます。
人間に懐くことで、人間の近くに寄ってきたり、エサをおねだりする様子(エサくれダンス)を見ることができます。
【魅力④】成長過程を楽しめる
肉食魚は小さい状態(幼魚)で販売されていることが多く、その成長過程を楽しむことができます。
幼魚から成魚に成長し、形状や体色が変化する過程を観察できるのは非常に面白く、飽きさせません。
何よりも自分の手で育てたことで可愛く見えるので、ぜひ幼魚からの飼育に挑戦してみてください。
【魅力⑤】飼育が容易な丈夫な種が多い
肉食魚は体が丈夫で体力があり、水質や水温のちょっとした変化で体調を崩してしまうといった心配は少ないです。(小型魚と比べると)
特に成魚になるとより丈夫になるので、ちょっとした事故(飛び出しやヒーターの故障)さえなければ死んでしまう可能性は低いです。
そのため初心者にも飼育がしやすく、意外と初めての熱帯魚飼育におすすめすることができます。
肉食魚飼育におすすめのフィルターは?
肉食魚は沢山エサを食べるので、その分ウンコも沢山します。
そのため小型熱帯魚と比べると水を汚すスピードが早く、性能の低いフィルターを使用してしまうと濾過能力が追いつきません。
よって、肉食魚を飼育する際は濾過能力の高い以下のフィルターの使用がおすすめです。
- 外部フィルター
- 上部フィルター
- オーバーフロー式フィルター
それぞれのフィルターの特徴はこちらの記事をご覧ください ⇨ フィルターの特徴
おすすめのフィルターは【オーバーフロー式フィルター>上部フィルター≧外部フィルター】の順ですが、予算や飼育環境で順番は異なりますので、ご自身に合ったものをお選びください。
小型の肉食魚であれば外掛けフィルターなどでもOKですが、水質管理が難しくなるので初心者にはおすすめしません。
肉食魚飼育時の注意点
肉食魚を飼育する上で注意することは以下の5つです。
- 最終的な体長を考慮すること
- 飛び出し対策をすること
- 水槽などの設備の設置箇所を考慮する
- 日々のメンテナンスの負担を考慮する
- ランニングコストを確認する
注意事項を解説します!
【注意①】最終的な体長を考慮すること
肉食魚は大型のものになると最終的な体長が100cmを超える種も多いです。
しかしながら、熱帯魚ショップでは10cm以下の幼魚の状態で販売されており、初心者さんだと最終的にどれくらいの大きさになるのか分からずに購入してしまうことがあります。
【注意②】飛び出し対策をすること
肉食魚は体力が豊富で力強いので、水槽から飛び出してしまうことがあります。
肉食魚の死因で「水槽からの飛びだし」は比較的多く、「帰宅したら飛び出して死んでいた!」という報告もしばしば聞きます。
肉食魚を飼育する際は飛び出し対策として以下の3点を確認しておきましょう。
肉食魚の飛び出し対策
- 水槽にフタをし、フタの上に重りを乗せる
- 水槽の隙間をなくす
- 大きな物音がしない箇所に水槽を設置する。(音に驚いて飛び出してしまうため)
【注意③】水槽などの設備の設置箇所を考慮する
肉食魚は大きく成長するため、大型の水槽を用意しなければなりません。
大型の水槽となると、水槽本体の大きさや、重量による床の補強などを考慮し設置箇所を決めなければなりません。
120cm水槽では水や設備を含めると300キロは超えます。
一度設置してしまうと移動が困難になるので、飼育前に水槽等の設置場所を決めておきましょう。
幼魚のうちは小型水槽でも飼育できるので、最初から大型水槽で飼育しなくてもいいですが、最終的に大型水槽が必要になるので、どこに水槽を置くのかを寿司行く前に決めておきましょう
【注意④】日々のメンテナンスの負担を考慮する
肉食魚は大きな種類が多いので、大型水槽で飼育することになります。
大型水槽は水替えや掃除、機材のお手入れなどが小型水槽に比べると作業が大変で、負担が大きくなります。
これらの作業だけで休日が潰れてしまうなんてこともあるので、その覚悟を持つようにしましょう。
【注意⑤】ランニングコストを確認しておく
肉食魚に限らず、熱帯魚の飼育にはエサ代・電気代・水道代・消耗品代など様々なランニングコストが発生します。
これらのランニングコストは熱帯魚の大きさ、水槽の大きさに比例して大きくなり、冬の時期などによっては電気代だけで1万円を超してしまうなんてこともあります。(近年電気代が値上がりしているため特に・・・)
【まとめ】飼育する際は事前準備や事前確認をしっかりすること!
肉食魚には古代種から独特な生態をしているものまで、他の魚にはない魅力があり、飼育も難しくありませんので是非皆さんに飼育していただきたです。
しかしながら肉食魚飼育に限った話ではありませんが、生き物を飼育する際は衝動買いをせず、しっかりと事前に必要事項の確認をすることが何よりも大事です。(特に肉食魚は)
肉食魚がどれくらい大きくなるのかを予測せずに飼育を始め、将来大きくなった際に持て余すことのないようにしましょう。
日本全国で飼いきれなくなった熱帯魚が川に放流され、日本の生態系を脅かす存在になっています。
このようなことがないように最後まで責任を持ち飼育しましょう。