こんにちは、元熱帯魚ショップ店員のたまおです。
今回は底面フィルターのメリット・デメリットと使い方について紹介します。
記事内に楽天・Amazonなどの商品プロモーションを含む場合があります。
- 底面フィルターの仕組みや濾過応力などの特徴
- 底面フィルターのメリット・デメリット
- 底面フィルターを使用すべき水槽
- おすすめの底面フィルター
底面フィルターの仕組みは?
底面フィルターとは、水槽の底面から水を吸い込み、その際に通過する底砂(砂利)で水をキレイにするフィルターです。
底砂(砂利)には水をキレイにしてくれる「バクテリア」と呼ばれる目に見えない生物がたくさん住んでおり、このバクテリアの力を借りて底面フィルターは水を濾過します。
そのため底砂を敷かないと効果を発揮できないフィルターとなっており、「底砂は敷きたくない!」と考えている人には全く向いてないフィルターとなります。
数あるフィルターの中でも濾過能力が高く、小型水槽から大型水槽まで底砂全体がろ材となるため濾過能力は非常に高いです。
【関連記事】
底面フィルターのメリット・デメリット
メリット
- 濾過能力が非常に高い
- 本体価格が安い
- 水流が緩やか
- 複数設置しやすい
- カスタマイズ(改造)できる
- 水槽内で目立たない
デメリット
- メンテナンスが面倒
- 水草育成には向かない
- フィルター単体では使えない
次の章で詳しくメリット・デメリットについて解説します!
【メリット】
底面フィルターは水槽の底砂全体がろ材になるため、濾過能力が非常に高く、多くの生体がいる水槽におすすめです。(水を綺麗にしてくれるバクテリアが大量に底砂に住んでいるため。)
私の体感では外部フィルターと同等の能力があります。
底面フィルター本体は非常に安価で、安いものなら500円〜購入することが可能です。
ただし金額の幅が広く、高性能な底面フィルターは高価になるので注意してください。
底面フィルターは排水量が少ないため、水流が緩やかになりやすいです。
ただし、これはエアリフト式の底面フィルターの特徴となりますので注意してください。
空気を送る装置(エアーポンプ)に複数チューブを取り付けることにより、同時に複数のフィルターを稼働させることができます。
これにより簡単に複数の水槽で濾過を行うことができます。
底面フィルターは水槽の底から水を吸い上げる構造上、他のフィルターと連結しやすいことが特徴です。
アクア用品メーカーからも連結ができる商品が多く発売されており、熱帯魚の数や種類に応じて簡単にカスタマイズすることが可能です。
底面フィルターはフィルターのほとんどが底砂の中に隠れるため、水槽内で目立たず、美しさを重視する水槽を作りたい方にはおすすめです。
【デメリット】
一番のデメリットはメンテナンス性の悪さです。
水槽の底砂がろ材となっている構造上、底砂を掃除する必要があり、専用のホースを使って掃除をします。
しかし、その掃除に時間がかるためメンテナンスが面倒です。
水草は底面フィルターがあると十分に底に根を張れず、栄養を吸収しづらく、成長が阻害されます。
また、水草水槽で使用される底砂の「ソイル」は崩れやすく、底面フィルターの目詰まりの原因となり、濾過能力を低下させてしまいます。
底面フィルターを稼働させるには、空気を送る「エアポンプ」と空気を通す「エアチューブ」が必要となります。
別途これらの機材を揃える必要があるため、意外と費用がかかる場合があるので注意してください。
【注意!】底面フィルターは単体では使えない
底面フィルターとは、名前の通り水槽の底に敷き、その上に砂利を敷いてから使用するフィルターです。
底面フィルターは単体では使えず、フィルター本体とは別に空気を送る「エアーポンプ」と空気を通す「エアチューブ」というアイテムが必要になります。
フィルターを水槽に設置後、エアチューブを繋げてからエアーポンプの電源を入れることで使用できます。
このエアーポンプが動力源になる方式の底面フィルターを「エアーリフト式」と呼びます。
また、「エアーリフト式」の他にも「ポンプ式」と呼ばれるものがあり、こちらはモーターの動力で直接水を吸い上げ水流を発生させます。
「ポンプ式」の底面フィルターは単体で使用することができますが、値段も高くそれほどメジャーではありません。
おすすめのエアーポンプとエアチューブ
底面フィルターの値段は?
底面フィルターは500円〜3,500円程度で購入でき、サイズが大きくなるほど金額が高くなります。
上記で紹介したように単体では使用できないので、「エアーポンプ」と「エアチューブ」をセットで購入した場合は、1,100円〜5,500円程度の金額となります。
「ポンプ式」の底面フィルターもありますが、安く抑えたいのであれば、「エアーリフト式」の底面フィルターにしましょう。(動力がエアーポンプのフィルターをエアリフト式と言います)
底面フィルターの使い方
底面フィルターは最初に紹介したように底面フィルターとエアーポンプとエアチューブがなければ使用できませんので、使用する際は準備しましょう。
準備したら以下の手順でフィルターをセッティングします。
今回は私のお気に入りの底面フィルター「水作 ボトムフィルター ミニ」とエアーポンプ「水作 水心 SSPP-3S」を使用しています。
「水作 ボトムフィルター ミニ」の中身は写真の通りで、赤丸のパーツは使用しません。
残りの4つのパーツしか使わないので非常に組み立てが簡単です。
他の底面フィルターも同じようなセット内容となっています。
組みててから設置までの手順
あとはエアチューブとエアーポンプに接続し、水槽内に設置をすれば準備完了です!
セット完了後の写真がこちら。(水槽は20cmキューブ水槽を使用しています。)
どのメーカーの底面フィルターも同じ組み立て方法です!
使い方を動画で確認!
底面フィルターの掃除頻度と方法
【掃除頻度】
以下に一つでも該当した時は掃除をしましょう!
- 週に1回(ホースで砂利の中を掃除)
- 排出口からの水流が弱くなった時
【掃除方法】
底面フィルターのメンテナンスは、ろ材となる底砂を掃除するだけで終わります。
一見簡単そうに見えますが、ホースで砂利の中のゴミを水と一緒に吸い込むので、必然的に同時に水換えも行わなければならないため手間がかかります。
【買い替え時期】
以下に一つでも該当した時は買い替えましょう!
- 買い替えは3年が目安
- 底砂を掃除しても水流が弱い時
きちんとメンテナンスさえすれば5年以上余裕で使い続けられます!
おすすめの底面フィルター
おすすめの底面フィルターを紹介しますが、よっぽど高価なものでない限りどれも性能に大差ありませんので、値段や見た目で選んでも全く問題ありません!
底面に敷くプレートに段々になっているため、傾斜がつけやすい構造になっています。
そのため、レイアウトに高さや立体感を出したい方におすすめです。
底面に敷くプレートが平面なため、他のメーカーと比べると薄く作られています。
なるべく底砂を薄くし、目立たせたくない人におすすめです。
底面フィルターの懸念点である目詰まり(水の通りが悪くなること)が起こりにくいのが特徴で、底面フィルターとの相性の悪いソイルとも併用が可能です。
ソイルは粒が崩れやすく、崩れた細かい粒が底面フィルターに目詰まりを引き起こします。
そのため本来は底面フィルターと相性が悪いのです。
今回は水槽で飼育できるおすすめの水棲生物を紹介します。
メイン&サブフィルターどちらでも大活躍!
底面フィルターはその安さや濾過能力の高さなどから、メインフィルター・サブフィルターとして幅広く使用が可能です。
さらにフィルターのほとんどが底砂の中にあるため、景観を損ねないという点も魅力的です。
フィルター選びに迷った際に是非とも選んでいただきたいフィルターの一つです。
【おまけ】底面フィルターと相性の良い清掃道具
プロホースは底砂を掃除しながら水替えのできる道具です。
熱帯魚を飼育している人なら必ず持っていると言っても過言ではないほどの定番アイテムで、非常に簡単に水換えと掃除が行えるのでおすすめです。
電動の商品で、スイッチひとつでカンタンに水換えと底砂の掃除ができます。
電池で動くためコンセントいらずで非常に楽チンです。
今回はいじょう。