【ボトリウムにもおすすめ】フィルターなしでも飼育できる熱帯魚12選【注意事項あり】

【はじめに】飼育数を絞れば育成できる魚は多い

熱帯魚や金魚などの魚を飼育する際にフィルターは必要不可欠な機材で、フィルターが無いと魚は飼育できないと考えている人は多いのでは無いでしょうか？

確かにフィルターは水中への酸素供給や水をキレイにするために必要です。

しかし、熱帯魚の種類や飼育する数、水換えの頻度などを工夫することで熱帯魚はフィルターなしでも飼育可能です。

というわけで長くなりましたが、「フィルターなしで熱帯魚などの魚は飼育できるのか？」と問われれば

私はYES！と回答します。

それではフィルターなしで飼育可能な熱帯魚とその条件について解説していきます。

注意事項

フィルターなしでも飼育できる熱帯魚12選と飼育条件

どれも体が丈夫で非常に飼いやすい熱帯魚です。
それでは解説していきます。

ピグミーグラミー 

ピグミーグラミーは東南アジアに生息する熱帯魚で、水の流れのない池や沼に生息しています。

このような酸素の少ない環境にて生息している事から、グラミーの仲間は「ラビリンス器官」と呼ばれる特殊な呼吸器官により水面から直接酸素を取り込み生活しており、酸欠に強いのが特徴です。

また、あまり泳ぎ回らない・小型種である事から小型水槽でも飼育が可能です。

一旦水槽に慣れてしまえば丈夫で、飼育も簡単です。さらに、オスは美しくなるので非常におすすめの熱帯魚です。

ゴールデンハニー・ドワーフグラミー

品種改良された小型のグラミーで、鮮やかな黄色が美しい熱帯魚です。
ピグミーグラミーよりも一回り大きく、見応えがあります。

ピグミーグラミーと同様に「ラビリンス器官」と呼ばれる特殊な呼吸器官により水面から直接酸素を取り込むことができるので、酸欠に強いのが特徴です。

グラミーの中でもゴールデンハニードワーフグラミーは一番の人気種なので、どの熱帯魚ショップでも取り扱っており入手は容易です。

導入時の水質の変化に敏感なので、水合わせに時間を掛けることが長生きさせるコツです。

ベタ

ベタは東南アジアのタイ原産の熱帯魚で、グラミーと同様に「ラビリンス器官」と呼ばれる特殊な呼吸器官により水面から直接酸素を取り込むことができ、酸欠に強いのが特徴です。

非常に丈夫なので、初心者の方におすすめできる熱帯魚ですが、気性が荒いので小型水槽では混泳はできません（エビは特に）

指を近づけると追いかけてきたりするなど、人にも馴れるのでペット感覚を強く持てる魚です。

また、品種改良が進み、色合いやヒレの形などに多くの特徴が見られる事から自分だけのお気に入りのベタを探すことができる楽しさがあります。

アカヒレ

アカヒレは名前の通り赤いヒレを持つ中国原産のコイ科の魚で、正確には熱帯魚ではなく温帯魚に区分される魚ですが、「美しい魚＝熱帯魚」という括りで紹介します。

丈夫・安価・繁殖も容易・入手もしやすいと四拍子揃った熱帯魚で、熱帯魚の飼育を失敗したくない人はこの魚を選んでおけば間違い無いです。

安価ですが買い込むことで非常に美しく成長するので侮れません。

購入時に状態が悪いことが多いので、しっかりと状態を確認するようにしましょう。

ゼブラダニオ 

ゼブラダニオは横に伸びる縞模様が美しく、非常に丈夫で飼いやすい熱帯魚で、ヒーターなしでも飼育できるほどです。

参考 ヒーターなしで飼育可能な熱帯魚10選

水槽内では活発に動き回るので、できれば横に広い水槽で飼育した方がいいでしょう。

最近では品種改良が進み、黄色やヒレの長い種類もいますがどの種類も同様にフィルーターなしでも飼育可能です。

グッピー

グッピーは南米原産の古くから人気の熱帯魚で、熱帯魚といえばこの魚を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

グッピーは品種改良により国内外にて何十種類もの様々な美しい模様が作られ、非常にコレクション性が高く、面白い熱帯魚です。

以下はそのうちの何種類かの写真です。キレイと思った方は飼育してみてはいかがでしょうか？

（画像出典：スペクトラム ブランズ ジャパン株式会社）

その他種類の写真はこちら。

マーブルハチェット

南米原産の熱帯魚で、写真の通り「斧」のような平べったい形が非常に特徴的です。

水面付近を泳ぐ熱帯魚で、水槽の低層の方は泳ぎません。
そのため深さのある水槽よりも横長の水槽の方が飼育には好ましいです。

一旦水槽に慣れてしまえば丈夫で飼いやすいので、初心者にもおすすめの熱帯魚です。

浮いているエサしか食べないので、餌を与える際は沈まないように少しづつ与えましょう。

チェリーバルブ

チェリーバルブはスリランカ原産のコイ科の熱帯魚で、鮮やかな赤色が特徴的です。（オスの方が赤色が強い）
飼い込んでいくことで鮮やかさが増していきます、

その色合いから水草との相性が良いので、水草と一緒に飼育してあげると熱帯魚水槽らしい美しい姿を見ることができます。

パラダイスフィッシュ

パラダイスフィッシュは東南アジア周辺に生息する熱帯魚で、日本では沖縄にも生息しています。

オレンジと水色の美しい縞模様が特徴的である他、体高があるため迫力のある熱帯魚です。

酸欠や低温にも強いため初心者におすすめできる熱帯魚です。

カージナルテトラ

「ザ・熱帯魚」と言える、鮮やかな赤色と青色が体に全体に広がる非常に美しい熱帯魚で、常に人気があります。

この熱帯魚は10匹以上で飼育し、群泳させる事で本来の美しさを発揮しますが、単独飼育でも十分見応えはあります。

その色合いから水草との相性が良いので、水草と一緒に飼育する事で美しい熱帯魚水槽を作ることができます。

【熱帯魚ではないですが・・・】メダカ

日本で馴染みのあるメダカは酸欠・低温に強く、非常に丈夫な魚です。


一見地味なイメージがあるメダカですが、それは過去の話。

現在では品種改良が進み何百種類とも言われるほどの模様（色合い）が生み出され、熱帯魚と勘違いしてしまうほど美しいメダカが沢山います。

近年ではメダカブームが到来しており、ホームセンターなどでも美しい品種が入手しやすく、飼育を始めるにはピッタリです。

小型水槽での繁殖も容易なので、「繁殖も楽しみたい！」と考えている方にメダカは非常におすすめです。

【熱帯魚ではないですが・・・】金魚（小型種のみ）

こちらも日本でお馴染みの観賞魚である金魚で、金魚すくいで貰えるような小さな種類から、池で飼育するような大きな種が存在します。

「金魚鉢」のような小さい器や小さい水槽などでもフィルターなしで飼育ができますが、金魚は大きいほど水を汚してしまうので、飼育できるのは5cm程度までの金魚になります。

【まとめ】泳ぎまわらず小型ならフィルターなしでも飼育可能

以上12種の熱帯魚をご紹介しましたが、特徴として酸欠に強いかあまり泳がない種類が多いです。

フィルターがないと酸欠の心配がある思いますが、上記で紹介した水槽の大きさに1匹のみで飼育し、週に一度水換えを行えば問題ありません。

しかしフィルターなしの飼育は餌の量や水質悪化の観点から初心者が長期間飼育するのが難しいです。

そのため、初心者の方は可能であればフィルターなしでの飼育には手を出さない方が良いでしょう。

こんかいはいじょう。