こんにちは、元熱帯魚ショップ店員のたまおです。
今回は上部フィルターのメリット・デメリットと基礎知識について紹介します。
- 上部フィルターの基礎知識(使い方や値段など)
- 上部フィルター使用に適した水槽サイズ
- 上部フィルターのメリット&デメリット
- 上部フィルターの掃除方法)
- おすすめの商品
記事内に楽天・Amazonなどの商品プロモーションを含む場合があります。
【はじめに】上部フィルターの主な特徴は?
上部フィルターとは、名前の通り水槽の上部に置いて使用するフィルターで、60cm水槽や90cm水槽といった「中型水槽」でよく使用されています。
逆に40cm以下の水槽では上部フィルターが使用できない場合が多いため、使われる機会はほとんどありません。
そのため、この記事を読んで「上部フィルターを使いたい!」と思った方は、中型水槽を使用するようにしましょう。
小型水槽用の上部フィルターも一応ありますが、一種類しかありませんので使用したい方は「水作 ブリッジフリー S サイズ」を使用しましょう。
最近はフレームレス水槽(フチ無し水槽)が主流となっているから見かけないのは仕方ない。。。
上部フィルターのメリット・デメリット
上部フィルターのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- メンテナンスが楽
- 酸素を取り込みやすい
- 濾過能力が高い
- 水槽周りがすっきりする
デメリット
- 照明の設置が制限される
- 水草育成には向かない
- 水槽にフチがないと使用できない
それでは上部フィルターのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
【メリット】
上部フィルターは大きいフィルターの割にメンテナンス性が高く、メンテナンスが簡単にできます。
フィルターのメンテナンスは電源をOFFにしてから行うものが多いですが、上部フィルターは電源を入れたままメンテナンスが可能です。
ろ材を取り出しやすい構造となっているので、気軽にメンテナンスが行えます。
上部フィルターは濾過層で水が空気と触れる面積が大きいことから、酸素を多く取り込むという特徴があります。
熱帯魚の飼育数が多い場合は酸素不足になる場合があるので、そんな時は上部フィルターの使用がおすすめです。
上部フィルターはろ材が入る容量が多いことと、酸素を取り込みやすい構造のため濾過能力が高いです。
また、酸素を多く取り込むことからバクテリアが活性化し、ろ材の容量が多い外部フィルターと同等の性能を発揮できます。
上部フィルターは水槽の上に置くため見た目がすっきりします。
投げ込み式フィルターや外部フィルターであれば、水槽外へチューブやホースが伸びているため水槽周りがごちゃごちゃしてしまいます。
しかし、上部フィルターは水槽の上に機能がまとまっているので、ごちゃごちゃしません。
【デメリット】
上部フィルターを使用すると水槽の上半分が占有されてしまうので、照明の設置スペースが制限されます。
上部フィルターは上記で説明した通り、水中に酸素が取り込みやすいことと、照明が制限される特徴があります。
上部フィルターは水槽のフチに引っ掛けて使用するものが多いため、ここ最近のトレンドであるフレームレス水槽(フチなし水槽)には使えないものが多いです。
上部フィルターの使い方【3ステップで使用可能!】
上部フィルターは以下の3つのステップで使うことが可能で、初心者にも簡単に準備ができるため非常におすすめできます。
この様に後部フィルターは、他の濾過フィルターと比べると購入から運転開始まで非常に手間がかからないことがわかります。
そのため組み立てなどに迷う心配や失敗する恐れもなく、初心者におすすめできるフィルターとなるのです。
上部フィルターの金額は?
上部フィルターは、2,500円〜9,000円程度で購入でき、サイズが大きくなるほど金額が高くなります。
一般的なフィルターの中では若干高めになりますが、濾過能力やメンテナンス性などのメリットを考えるとコスパは高くおすすめです。
上部フィルターにはエアレーションは必要?
上部フィルターに関してよくある質問の一つに「エアレーション効果はありますか?」というものがあります。
答えは「YES」です。
上部フィルターは酸素が溶け込みやすい構造をしており水槽内に十分な酸素量を供給してくれます。
そのため別途エアレーション(ぶくぶく)を使用する必要はありません。
下の図の様に上部フィルターでは二箇所で酸素が供給されるため、別途エアレーションを用意するが必要ないのです。
上部フィルターは水流が強い?
上部フィルターは中型水槽向けのフィルターということもあり、飼育する熱帯魚によっては水流が強いと感じることがあります。
そのため、よくある質問の一つに「水流を弱くしたい」というものがあり、特に45cm水槽など比較的小さい水槽に上部フィルターを使用した場合に発生する悩みです。
次の項目で水流を弱める方法を5つ紹介します!
5つの水流を弱める方法
- 排水口に水流分散板を取り付ける
- 排水口にストレーナースポンジを取り付ける
- 排水口を壁側に向ける
- 排水口に穴を開ける
- 水位をあげる
それぞれの方法について解説します!!
水流分散板とは名前の通り水流を分散させる板のことで、板に水が当たることで水流を弱めてくれます。
排水口にクリップで取り付けて使用します。
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・チョイス 水流分散板
・エーハイム ナチュラルフローパイプ 排水パイプ
ストレーナースポンジは主に吸水口に使われるスポンジですが、排水口に使用しても問題ありません。
水をキレイにしてくれるバクテリアの住処にもあるのでおすすめです。
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・ストレーナー交換スポンジ
・テトラ【スポンジフィルター用のスポンジ】
一番簡単な水流を弱める方法が「排水口を壁側に向ける」です。
上部フィルターの排水口は水流の向きを調整できるので、くるっと回して壁側に向けましょう。
そうすることで水が壁にぶつかり水流を分散させることができます。
排水口のパイプに追加で穴を開けることで水流の逃げ道が増え、水流を分散させることができます。
「錐」などで穴を開けるといいでしょう。
水位が低いと水が上から下へ落ちる速度が上がり、水流が強くなってしまいます。
そのため水位をあげる事で水流を弱める事ができるのです。
「滝」と同じで落差が大きくなると水流も強くなりやすいです!
上部フィルターの掃除方法と頻度
【掃除頻度】
以下に一つでも該当した時は掃除をしましょう!
- 2ヶ月に1回(ウールマット)
- 4ヶ月に1回(その他ろ材)
- 水流が弱くなった時
- ウールマットがフニャフニャになった時
【掃除方法】
非常に簡単で初心者でも迷うことはなく、5分もあればすぐに掃除は終わります。
【買い替え時期】
以下に一つでも該当した時は買い替えましょう!
- 買い替えは3年が目安
- モーターから「カラカラ」などの異音がする時
- モーターを掃除しても水流が弱い時
おすすめの上部フィルター
上部フィルターはどれも似たり寄ったりの構造なので値段やデザイン性で選べば問題ありません。
【まとめ】60cm水槽で使うなら一番おすすめのフィルター
初心者にとってフィルターのメンテナンスは非常に面倒で、それが嫌で熱帯魚飼育をやめてしまう人もいます。
しかし、この記事で紹介したように、上部フィルターはメンテナンス性が高く、手間がかからないため、そんな初心者に非常ににおすすめです。
私も初めてのフィルターは上部フィルターでした。
今回はいじょう。
是非参考にしてくださいね!