こんにちは、元熱帯魚ショップ店員のたまおです。
今回は初心者でも飼育しやすい超小型の熱帯魚についてお話しします。
- 超小型熱帯魚の種類とその特徴
- 超小型熱帯魚の魅力
- 超小型熱帯魚の実際に泳いでる姿(動画)
- 超小型熱帯魚向けの水槽やフィルターについて
- 飼育時の注意事項
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【はじめに】超小型熱帯魚の定義は?その魅力とは
「小型」の熱帯魚といえばネオンテトラ・グッピー・グラミーなど多くの種類がいますが、「超小型」熱帯魚となると数が限られており、取り扱ってるショップも多くはないです。
超小型熱帯魚の定義は明確にはありませんが、このサイトでは3cm以下の熱帯魚を「超小型」の熱帯魚として扱っております。
そんな超小型熱帯魚の魅力は以下の通り大きく三つあります。
・小型水槽で飼育可能
・群泳(群れる)が美しい
・おとなしく混泳が容易
これらの魅力については後ほど詳しく解説します!
それではおすすめの超小型熱帯魚について紹介しますので、是非最後までご覧ください。
おすすめの超小型熱帯魚9選
それぞれの熱帯魚について詳しく解説します!
ミクロラスボラ・エリスロミクロン
体長 | 3cm |
値段 | 400円~(1匹) |
エサ | 細かい人工飼料 ブラインシュリンプ |
飼育難易度 | ふつう |
飼育に必要な水槽 | 30cm水槽以上 |
ミクロラスボラ・エリスロミクロンは3cm程度に成長する熱帯魚で、オスは渓流魚のような青色と銀色を基調とする爽やかな見た目をしています。(メスはオスと比べると若干地味な色合いをしています。)
爽やかな見た目をしているので、岩組レイアウトの水槽に導入することで日本の渓流を切り取ったような印象を与えてくれます。
この熱帯魚は臆病な性格をしているため、飼育する際は水草や流木などを配置し、身を隠せる環境を用意してあげるのが好ましいです。
特に水槽導入直後は環境に慣れていないため、水槽内で隠れがちになってしまうので、慣れるまでじっくり待ってあげましょう
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ボララス・ミクロス
体長 | 2cm |
値段 | 300円~(1匹) |
エサ | 細かい人工飼料 ブラインシュリンプ |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 30cm水槽以上 |
ボララス・ミクロスは最大でも2cmまでしか成長しない非常に小型の熱帯魚で、透き通った赤い体に3つの黒いスポットが特徴的です。
一般的に手に入る熱帯魚では極小クラスの大きさになるため、小型水槽でもある程度の数を飼育することができます。
また、群れて泳ぐ性質があるので、小型水槽でも群泳する姿を見ることができます。
小さいながらも比較的丈夫であり、初心者でも飼育が容易な種類ですので、小型水槽で熱帯魚飼育を始めたい方におすすめの熱帯魚です。
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ディープレッドホタルテトラ
体長 | 3cm |
値段 | 300円~(1匹) |
エサ | 細かい人工飼料 ブラインシュリンプ |
飼育難易度 | ふつう |
飼育に必要な水槽 | 30cm水槽以上 |
ディープレッドホタル・テトラは最大3cm程度まで成長し、体の上半身が鮮やかな赤色なのが非常に美しい熱帯魚です。
オスとメスでは体色に差異があり、オスの方がより鮮やかな赤みを出してくれます。
昆虫のトンボのように「動いてはピタッと止まり、止まっては動く」といった泳ぎ方をするので、他の熱帯魚と異なる泳ぎ方で楽しませてくれます。(下記動画参照)
赤色の熱帯魚は水草と非常に相性が良く、美しいので是非水草とセットで飼育しましょう。
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クラウンキリー
体長 | 3cm |
値段 | 200円~(1匹) |
エサ | 細かい人工飼料 ブラインシュリンプ |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 30cm水槽以上 |
クラウンキリーは3cm程度に成長し、光る目・大きく鮮やかなヒレ・美しいストライプ模様といった、熱帯魚の魅力が詰め込めれていることが特徴的です。(ただし、これはオスのみの特徴なので注意)
ゆったり泳ぐことや、体も小さいことから小型水槽でも10匹程度まで飼育することが可能です。
安価でどの店にも販売しているメジャーな熱帯魚であること、水槽に慣れてしまえば丈夫なことから初心者にもおすすめです。
高温に弱いので、小型水槽で飼育する場合は夏場の水温上昇に注意しましょう。
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アフリカン・ランプアイ
体長 | 3.5cm |
値段 | 100円~(1匹) |
エサ | 細かい人工飼料 ブラインシュリンプ |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 30cm水槽以上 |
アフリカン・ランプアイは3cm程度に成長し、「ランプ=灯り」・「アイ=目」の名前の通り目が美しく光る熱帯魚です。
目が光る以外は地味な印象がありますが、青みのかかった体色は見ていて爽やかな印象を与えてくれます。
臆病で群れて泳ぐ性質があり、60cm水槽で20匹程度で飼育することで群泳する姿を見ることができます。
丈夫なだけでなく、繁殖も容易で、水草が茂っていると「いつの間にか増えていた」といったこともあり、初心者や繁殖を楽しみたい方にもおすすめな熱帯魚です。
白色だけでなく、青や赤色のみのライトで照らすとまた違った美しさを見せてくれるので、ライトは色の切り替えができるといいですね!
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エラコカラックス・ジョージアエ
体長 | 2cm |
値段 | 1,000円~(1匹) |
エサ | 細かい人工飼料 ブラインシュリンプ |
飼育難易度 | ふつう |
飼育に必要な水槽 | 15cm水槽以上 |
エラコカラックス・ジョージアエは最大2cm程度に成長する熱帯魚で、流木のような茶色い体色にスポット的に白色が散りばめられています。(体色や模様については個体差があります。)
水槽の底で歩くようにゆっくり泳ぐ姿はユニークで非常に可愛らしいですが、小さくエサを食べるのがゆっくりなため混泳相手に注意が必要な熱帯魚でもあります。
また、入手が難しい&値段が高いといった特徴もあるので、「ちょっと珍しい熱帯魚を小型水槽で飼育したい」といった方におすめめできます。
混泳させる場合は上層部を泳ぐハチェットやデルモゲニーがおすすめです。
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グリーンネオンテトラ
体長 | 3cm |
値段 | 200円~(1匹) |
エサ | 細かい人工飼料 ブラインシュリンプ |
飼育難易度 | やさしい |
飼育に必要な水槽 | 30cm水槽以上 |
グリーンネオンテトラは最大3cm程度に成長し、体を一直線に貫く青いラインが特徴的な熱帯魚で、爽やかな印象を与えてくれます。
飼育や入手も容易で「ザ・熱帯魚」といった王道的な美しさを持っていることから、初心者さんにおすすめな熱帯魚でもあります。
同種の「ネオンテトラ」よりも小型で群れやすいといった特徴もあるため、小型水槽でも比較的群泳を楽しむことができます。
小型水槽の環境に慣れてくると群泳をしなくなるので、なるべく大きな水槽で飼育するのが長く群泳を楽しむコツです。
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ミクロラスボラ・ハナビ
体長 | 2.5cm |
値段 | 300円~(1匹) |
エサ | 細かい人工飼料 ブラインシュリンプ |
飼育難易度 | ふつう |
飼育に必要な水槽 | 30cmキューブ水槽以上 |
ミクロラスボラ・ハナビは最大2.5cm程度に成長し、青い体に黄色の斑点模様が特徴的な熱帯魚で、日本のイワナなどの渓流魚に似た美しさを持っています。
その他にも赤いヒレも持っているので、熱帯魚としての鮮やかさも兼ね備えていています。(メスはオスと比べると色味が薄いです。)
他の熱帯魚と比べると水槽内をキビキビと泳ぎ回るので、賑やかな水槽を作りたい方におすすめな熱帯魚です。
個人的には一番おすすめな熱帯魚です!
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ボララス・ブリジッタエ
体長 | 2cm |
値段 | 300円~(1匹) |
エサ | 細かい人工飼料 ブラインシュリンプ |
飼育難易度 | ふつう |
飼育に必要な水槽 | 30cm水槽以上 |
ボララス・ブリジッタエは最大2cm程度に成長する非常に小型の熱帯魚で、透き通った赤い体に黒いラインが入っているのが特徴的です。
このような赤色の熱帯魚は水草と非常に相性が良く「美しい水槽を作りたい!」といった方におすすめですので、是非水草とセットで飼育しましょう!
ボララス・ブリジッタエは臆病な性格なため、水草や岩などの後ろに隠れがちなので、大型水槽でしっかりと観察するにはレイアウトの工夫が必要な場合があります。
群れて泳ぐ性質がありますが、水槽な慣れてくるとこの性質は薄れてくるので、群泳するのは初期だけと覚えておきましょう。
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超小型熱帯魚の飼育におすすめの水槽は?【横長の水槽がおすすめ】
超小型熱帯魚の飼育には横長の水槽がおすすめです。
これは横に泳ぎ回る姿を観察しやすいことや、超小型であることから水槽に奥行きがあると観察しづらいためです。
そのため、正方形のキューブ水槽よりも横長水槽がおすすめできます。
また、大きい水槽の方が群泳しやすく、水質悪化なども防げるので、可能であれば大きな水槽での飼育がおすすめです。
個人的におすすめなのは以下の3つの水槽で、水量も十分あるので超小型熱帯魚の飼育に向いています。
- 45cm水槽セット グラステリア
- ガラス水槽 エーハイム 60×30×36cm
- 【水槽set】60cm 水槽セット(必要なものが揃ったセットです)
ただし、あくまで個人的なおすすめなので、お好きな水槽を選んでいただいて問題ございません!
超小型熱帯魚の魅力とは?3つあります!
冒頭でも触れましたが、超小型熱帯魚の魅力は大きく3つです。
・小型水槽で飼育可能
・群泳(群れる)が美しい
・おとなしく混泳が容易
3つの魅力について解説します!
小型水槽で飼育が可能
当たり前の話ですが、超小型熱帯魚は体が小さいので小型水槽で飼育することができます。
水槽は水を入れるとかなり重たくなることや、大きい水槽となると専用の台が必要になり、それなりに置き場所に悩まされることも多いです。
小型水槽で飼育することが可能なので、そんな置き場所などの悩みが少ないです。
小さい水槽の方が初期費用もかなり抑えることができるので、そこもメリットです。
群泳(群れる姿)が美しい
超小型熱帯魚は群れる習性があり、群れる姿は自然の様子をそのまま見ることができ、非常に興味深いです。
群泳は10匹以上飼育することで、見応えのある姿が見れるのでおすすめです。
また、群泳を見たい場合は十分に泳ぎ回れるスペースが必要なので、横幅45cm以上の水槽で飼育するようにしましょう。
おとなしく混泳が容易
超小型熱帯魚は性格が温和な種類が多く、他の熱帯魚との混泳が可能な種類がほとんどです。
逆に超小型のため、捕食対象とならないように混泳する際は注意が必要となります。
例えばエンゼルフィッシュなどのシクリッド系や大型のグラミーなどは口に入ってしまう魚は食べてしまうので、混泳はおすすめできません。
超小型種〜小型種同士であれば基本的にどんな組み合わせでも混泳できます。
また、表層や低層を泳ぐ熱帯魚とも問題なく混泳できます。
超小型熱帯魚の飼育時の留意事項【5つあり!】
- 小さいエサを用意すること
- 水流を強くしないこと
- 隠れ家を用意すること
- 混泳相手には注意すること
- 複数匹で飼育してあげること
それぞれ解説します!
小さいエサを用意すること
超小型熱帯魚は口も超小型です。
そのため一般的なエサを与えてしまうと大きすぎて食べれないということがありますので、粒の小さいエサを与えるようにしましょう。
店頭で販売されている熱帯魚は幼魚であることが多く、さらに小さい状態から飼育することになります。
そのためより小さいエサを与えたり、エサを指ですりつぶして与えたりすると良いでしょう。
栄養価の高いブラインシュリンプを孵化させて与えると、体力がつくのでおすすめです。
水流を強くしないこと
超小型熱帯魚はその大きさから、体力が少ない種類が多く、強い水流があると体力を消耗してしまい弱ってしまいます。
水槽内に水流がある場合は、水流が無い or 水流が弱いエリアを作ってあげましょう。
隠れ家を用意すること
超小型熱帯魚は臆病な種類が多く、水草などの隠れ家がないとストレスを感じてしまいます。
その他にも熱帯魚同士のケンカが起こる場合もあるので、しっかり「逃げ場」として隠れ家を用意しましょう。
混泳相手には注意すること
超小型熱帯魚はその大きさから他の熱帯魚から捕食されやすいです。
肉食魚はもちろんですが、エンゼルフィッシュなどのシクリッドなども気性が荒いので、混泳には不向きですのでご注意ください。
また、超小型熱帯魚はエサを食べるスピードが速いので、ゆっくりエサを食べるベタや小型グラミーと混泳させるとエサを取ってしまうので、全体にエサが行き渡るような工夫が必要となります。
複数匹で飼育してあげること
超小型熱帯魚は野生下では群れて生活していることが多く、群れになることで身を守っています。
そのため5匹以下の少数で飼育しているとストレスを与えることとなるので、10匹以上で飼育してあげるのが好ましいです。
ただし、水槽の大きさによっては数多く飼育することで過密飼育になってしまうので、適正飼育数に留意しましょう。
ある程度の数で飼育することで群泳を楽しめるので、是非10匹以上で飼育してあげましょう!
超小型熱帯魚飼育におすすめのフィルター
超小型熱帯魚は水流に弱い種類が多いため、水流が強くならないフィルターがおすすめです
・上部フィルター(60cm水槽以上なら)
・底面フィルター
・スポンジフィルター
フィルターの特徴などの詳細は以下の記事をご覧ください!
【まとめ】超小型熱帯魚は手を出しやすいが、デリケート面もあり!
今回はおすすめの超小型熱帯魚と特徴などについて解説してきました。
超小型熱帯魚は小型水槽で飼育できることから、初心者の方が手を出しやすいですが、体が小さいことから体力がなく、デリケートな面もあります。
もし、特段飼育したい熱帯魚が決まってないのであれば、もう少し大きめの小型熱帯魚(4cm〜6cm)の方が丈夫な種類が多く、色合いも様々なので、飼育の検討をしてもいいかもしれません。
小型熱帯魚についてはこちらにおすすめをまとめてあるので、よろしければご覧ください。
超小型熱帯魚はその小さいながらも泳ぎ回る繊細さが、心惹かれるものがあります!
ぜひ、飼育してみてくださいね。
今回は以上!